吉田労務通信vol.39
最近の国会等での審議を見ていると、この国の将来についてどのようなビジョンを描く
かではなく、党利党略、スキャンダルの追求のみに明けくれているような気がします。
そのような中で、与党は、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」
(案)の審議が始まり、政府は、この国会中に強行採決をしてまでも成立を目指すとして
おります。どのような内容になるのか、楽しみです。
さて、今回は、5 月に全国の大学等に配布された「働くこと」と「労働法」の手引きを
取り上げます。
「働くこと」と「労働法」
この手引きは、全国の大学等で学校関係者が学生に対し、労働法や制度に関し、教育する
ことで学生が必要な知識等を身につけることでき、その結果、トラブルを避けられたり、
トラブルにあっても適切に対処できる可能性が高まるということで作成、配布されました。
今年から、多くの学生が、この教材等の授業を受け、アルバイト、社員等の就職活動に
おいて質問等をすることがあると思いますので、一度、どのような内容なのかを確認する
ことをお勧めします。
モデル授業案の中では、次のようことを取り上げています。
1.多様な働き方
1)育児への対応 2)介護へ対応 3)長時間労働 4)非正規雇用
5)雇用関係によらない働き方
2.契約と労働条件
1)労働契約の基本 2)最低限知っておきたい!働くことに関する法律
3)労働保険・社会保険
3.働きすぎと心身の健康
1)「働く目的」の意識調査/労働時間の現状 2)過労死等について
3)労働関係法令について 4)業務における過重な負荷やハラスメント
5)自分でおかしいなと少しでも気づいたら(労災保険/健康保険/相談先)
6)労働問題で悩まないために/スムーズに対処するヒント
4.働き続けやすさとは
1)男女雇用機会均等法 2)女性活躍推進 3)若者雇用促進
「働くこと」と「労働法」
4)CSR「企業の社会的責任」 5)地域共生社会「障害者雇用」
6)ともに働く外国人 7)高齢者の雇用促進
5.インターンシップを行うにあたって
1)インターンシップの意義 2)インターンシップの活用事例
3)インターンシップ参加企業の選び方 4)知っておきたい法律の知識
労基法/最低賃金法/労災法 5)トラブル事例と相談先
6.就職活動の際の留意点
1)自己分析の必要性 2)知っておきたい法律の知識 労基法/最低賃金法/男女
雇用機会均等法 3)企業研究 4)求人情報の探し方 5)選考の際の注意点
6)内定 7)いろいろな支援
7.働き始めておかしいな、と気付いたら
1)労働法とは 2)働き始めるとき 3)トラブル事例と法律
4)相談のポイントと相談先
8.アルバイトを始める前の注意点
1)学業とアルバイト 2)労働法と労働契約 3)働くときの「ルールとマナー」
4)アルバイトのトラブル Q&A 5)外国人留学生の就業
6)困ったとき相談先
今までの内容よりも多岐にわたり、かつ、内容も深掘りされております。やはり、
昨今の若年労働者の雇用管理をめぐるトラブルが社会問題化したことが影響している
と思います。
最後に
今年 4 月から、製造業、小売業を中心に「労働時間その他の労働条件」、「安全衛生管理」
に関する調査が行われています。
また、今月取り上げましたテーマにもあるように行政、学校も「働くこと」について
あたりまえのことを教育し始めました。
今後は、やはり、この労務通信でも度々触れていますが、雇用管理に無頓着な企業は、
人員不足に陥るリスクが更に高まり、適切に管理できている「選ばれる」企業は、必要と
する人材を確保できるということになるのではと思います。
何か不明な点や質問等ございましたら、弊社のコンサルタントにお申し付けください。
以上

